与謝野晶子をとりまく人々

第6回 〜エトワァルの廣場〜

三越百貨店

文/写真 石田郁代           

パリー リヨン駅

 フランスのパリーといえば、誰もが凱旋門やエッフェル塔、シャンゼリゼ通りを連想する。 そんな目抜き通り、いわばパリー市内の一等地にある古館(12の館のひとつ)の、三越・エトワール・ギャラリーの外庭に、かの有名な晶子の短歌の歌碑が設置されている。

ああ皐月仏蘭西の野は火の色す
君も雛罌栗われも雛罌栗 晶子
『墨』78号特集・与謝野晶子より

 晶子といえば当然のように“短歌”と答えが戻ってくるが、彼女は、故郷の堺市で在住の、17,8歳ころから新体詩の創作をしている。そして、浪華青年文学会の機関誌『よしあし草』に「春月」という詩を発表した。(明治32年・晶子21歳)

 高名な「君死にたまふことなかれ」の詩(明治37年・晶子26歳)も、かような素地の上で、創作されたのだと私は思う。

 



( 筆者に届いたパリーの絵葉書)
シャルル・ド・ゴール広場

 

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